浮気診断を使う前に:オンラインの診断で分かることと分からないこと
オンラインの浮気診断の多くは、いくつかの質問への回答を点数に足し合わせ、その合計で「可能性が高い・低い」を表示するものです。相手の実際の行動を調べているわけではないので、浮気しているかどうかは判定できません。使い道は、気になっている変化を整理するきっかけまでです。探偵社が用意している診断には、相談や見積もりの申込みを兼ねているものがあるため、連絡先を入力する前に、運営者と探偵業法の届出を確かめておくと安心です。
浮気診断の仕組み:回答を足し合わせた点数
多くの浮気診断は、「帰宅時間が遅くなった」「スマホを手放さなくなった」「身だしなみに気を使うようになった」といった質問に、はい・いいえや段階で答える形です。答えごとに点数が決まっていて、その合計が一定を超えると「可能性が高い」と表示されます。
この仕組みから、次のことが言えます。
- 結果を決めているのは、答えた人の受け止め方です。 同じ相手でも、不安が強い日に答えれば「はい」が増え、点数は上がります。
- 質問は「以前と比べた変化」を聞いていないことが多いです。 昔からスマホを持ち歩く人でも、「持ち歩く」に「はい」と答えれば点が入ります。
- 点数の基準は、作った人が決めたものです。 どの答えに何点を割り当てるか、どこから「高い」とするかは診断ごとに違います。同じ状況でも、別の診断なら違う結果になりえます。
浮気占いは、さらに別の考え方で結果を出すものです。占いの結果は相手の行動とつながっていないので、確かめる材料としては使えません。
診断で分かること・分からないこと
診断の限界を知っておくと、結果に振り回されずに済みます。
| 診断で分かること | 診断で分からないこと |
|---|---|
| 自分がどの変化を気にしているか | 相手が実際に浮気しているかどうか |
| 気になる変化がいくつあるか | 変化が仕事や体調など別の理由によるものか |
| 記録を始めるときに見る項目の候補 | 相手が誰と、いつ、どこで会っているか |
| 不安の強さの目安 | 慰謝料や離婚の話し合いで使える材料になるか |
診断で出てきた項目は、そのまま記録の項目として使えます。たとえば「帰宅時間」に「はい」と答えたなら、明日から実際の帰宅時刻を書き留めてみてください。自分の不安と相手の行動を分けて書く方法は、前に読む嫉妬なのか浮気の兆候なのか:自分の不安と相手の変化を分けて見る方法で紹介しています。
| 診断の結果 | 次にすること |
|---|---|
| 点数が高い | 「はい」と答えた項目を、日付つきの記録に移して2週間続ける |
| 点数が低い | 不安が残るなら、自分の気持ちの側を書き出してみる |
| どちらでも | 結果だけで相手を問い詰めない。記録と相談で確かめる |
浮気診断を使う前のチェックリスト
入力を始める前に、次の8項目を確かめてください。
- 運営者が分かるか。 会社名・所在地がページのどこかに書かれているか。
- 結果を見るのに連絡先の入力が要るか。 メールアドレスや電話番号を入れないと結果が出ない形なら、相談の申込みを兼ねている可能性があります。
- 個人情報の扱いが書かれているか。 プライバシーポリシーで、入力した内容を何に使うかを確かめます。
- 相手の名前や勤務先を入れなくて済むか。 診断の段階で、相手を特定できる情報を入れる必要はありません。
- 自分の名前を伏せたまま、どこまで進められるか。 結果の確認や相談までか、見積もりまでか。
- 使う端末に履歴が残らないか。 家族と共用のパソコンやタブレットでは、閲覧履歴や自動入力から相手に知られることがあります。
- 結果の画面が不安をあおっていないか。 「今すぐ相談しないと手遅れ」のような表示は、判断を急がせる言い方です。
- 探偵社の診断なら、届出の標識が見られるか。 次の章の確かめ方で見てください。
探偵社の匿名診断や相談を使うときに確かめること
探偵社のサイトにある診断には、結果の後に無料相談や見積もりへ進む作りのものがあります。相談に進む前に、探偵業法で決まっていることを手がかりに、次の点を確かめておきます。
届出をした業者か。 探偵業を営むには、営業所ごとに都道府県の公安委員会へ届出をすることが探偵業法で定められています。届出は許可や資格ではないので、「公安委員会の認可」「警察公認」といった表示は、品質の保証にはなりません。
標識が掲示されているか。 届出をしたことを示す標識は、営業所の見やすい場所に掲げることが探偵業法12条2項で求められています。さらに2024年4月1日からは、同条と施行規則の定めにより、自社のウェブサイトでも公開することになりました。ただし、常時使用する従業者が5人以下の業者や、自社のウェブサイトを持たない業者は、ウェブでの公開の対象外です。ウェブに標識が見当たらないときは、相談の際に営業所の標識を見せてもらえば足ります。標識の様式は内閣府令で定められています。契約の前に受け取る重要事項の書面には、業者の商号と届出をした公安委員会の名称が書かれる決まりなので(8条1項)、標識の表示と一致しているかも見ておきます。
匿名でいられるのは、相談と見積もりまで。 契約まで進むと、依頼者が「調査の結果を違法な目的に使わない」という書面を業者に渡すことが探偵業法7条で求められており、名前を伏せたままではいられなくなるのが普通です。業者の側も、契約の前に料金の概算額や解除の決まりを書いた書面を渡して説明し、契約後には契約の内容の書面を渡す決まりです。名前を出さずに相談するときに伝えること・伏せることは探偵に名前を出さずに相談できる?に、書面に書かれる項目の全体は探偵業法で決まっていること:届出・標識・重要事項説明・秘密保持にまとめています。
探偵ができるのは、調査と報告まで。 探偵業務は、聞込み・尾行・張込みなどで調べた結果を依頼者に報告する業務と定められています。慰謝料の請求や相手との交渉は含まれません。調査を頼んだ後の流れと費用の仕組みは浮気調査とは?探偵に頼む流れ・費用の仕組み・選ぶときの確認点で確かめられます。
ここまでを確かめたうえで、記録だけでは確かめきれない、相手が誰とどこで会っているかをはっきりさせたいと考えるなら、探偵業者に相談するという選択肢があります。相談するときは、料金の内訳と契約前の書面を見せてもらい、その場では契約を決めずに持ち帰る方が、落ち着いて比べられます。
結果を受け取った後にすること
診断の結果がどうであっても、次の一歩は同じです。気になる項目を、日付と時刻つきの記録に移し、相手のスマホや持ち物を勝手に探らずに、見たこと・聞いたことだけを書き続けます。
夫の行動の変化をもう少し細かく見たいときは、次に読む夫の浮気の兆候15項目:帰宅時間・お金・スマホの変化の見方で、領域ごとの見方を確かめてください。妻の側の変化は妻の浮気の兆候15項目で扱っています。
よくある質問
Q. 浮気診断で「可能性が高い」と出ました。すぐに探偵に頼むべきですか?
診断の点数は、入力した答えの合計にすぎず、それだけで依頼を決める根拠にはなりません。まずは日付つきの記録を2週間ほど続け、以前と違う行動が複数の領域で重なっているかを確かめてください。そのうえで依頼を考えるなら、見積もりと契約前の書面を複数の業者で見比べてから決めると、費用の面でも後悔が少なくなります。
Q. 浮気占いの結果は、診断と同じように参考になりますか?
占いは、相手の行動の記録や回答の集計とは別の考え方で結果を出すものなので、浮気の有無を確かめる材料にはなりません。気持ちを落ち着かせる目的で楽しむのは自由ですが、結果を根拠に相手を問い詰めたり、別れを決めたりするのは避けた方が安全です。
出典・参考にした公的な情報
- 探偵業の業務の適正化に関する法律 第2条・第4条・第7条・第8条・第12条(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 探偵業の業務の適正化に関する法律施行規則 第5条・第6条(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- 探偵業の業務の適正化に関する法律の一部改正について(令和6年4月1日施行)(長野県警察)
- 探偵業の業務の適正化に関する法律の概要(警察庁)
出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。
この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。