相談先と安全の窓口 / チェックリスト

弁護士に相談する前の準備:時系列メモと持ち物・聞くことの一覧

この記事のもくじ
  1. 相談時間は短い:準備で変わること
  2. 時系列メモの型:A4用紙1枚にまとめる
  3. 持っていく資料のチェックリスト
  4. 弁護士に聞くことの一覧
  5. 弁護士を選ぶときの確認点

弁護士への相談は、弁護士会の窓口なら30分ほどが一区切りです。この短い時間で状況を伝え、見通しと費用を聞くには、時系列メモ1枚と、今あるものを持っていくだけで足ります。完璧にそろえる必要はありません。この記事では、メモの書き方、持ち物のチェックリスト、聞くことの一覧、弁護士の選び方の確認点を順に示します。費用の仕組みそのものは弁護士費用の仕組みで確かめてください。

相談時間は短い:準備で変わること

日弁連は、法律相談の時間をおおむね30分、相談料は地域や内容で異なり5,500円前後が目安と案内しています。東京三弁護士会は、相談に当たって次のような注意を挙げています。

  • 書類に記入する時間があるので、時間に余裕をもって来る
  • できるだけ本人が来る(病気などの事情があれば、事情に詳しい人が来る)
  • 自分に不利と思われる事実も含めて、担当の弁護士に話す
  • 予約をキャンセルするときは、事前に連絡する

「不利な事実も話す」は、浮気の相談では特に大切です。たとえば、自分にも別の異性との連絡があった、相手に暴言を言ってしまった、といった事情が後から出ると、弁護士の見通しが変わります。最初に全部話しておけば、見通しの前提がずれません。

時系列メモの型:A4用紙1枚にまとめる

時系列メモは、出来事を日付順に並べた一覧です。感想や推測は書かず、いつ・何があったかだけを書きます。次の型を使うと、弁護士が事実を拾いやすくなります。

書式:時系列メモの型(1行に1つの出来事)
日付 出来事(事実だけ) 裏づけ(あれば) 自分の動き
○年○月○日 婚姻の届出 戸籍 -
○年○月 配偶者の帰宅が遅くなり始めた 手帳の記録 何も言わなかった
○年○月○日 不貞を疑う連絡の画面を見つけた スクリーンショット 相手に問いただした/していない
○年○月○日 別居を開始 賃貸契約書 -

メモに入れる項目は次のとおりです。

  1. 結婚した日、子どもの有無と年齢、同居・別居の別と別居した日
  2. 不貞(浮気)を知った日と、知ったきっかけ。慰謝料の請求には期間の制限があり、民法724条は、損害と加害者を知った時から3年、不法行為の時から20年と定めています。「いつ知ったか」は、請求の期限を考える起点になるので、日付が思い出せるなら先に書いておきます。
  3. 相手への連絡の履歴:問いただしたか、何と言われたか、不倫相手に連絡したか
  4. 今の希望:離婚したい、続けたい、慰謝料を請求したい、請求された、まだ決められない

希望が決まっていなくても構いません。「決められない」と書いておけば、選択肢の説明から始めてもらえます。

持っていく資料のチェックリスト

資料は、今あるものだけで十分です。まとまっていなくても、現物を出せば弁護士が必要なものを仕分けます。

  • 本人確認ができるもの
  • 時系列メモ(A4用紙1枚)
  • 夫婦の戸籍謄本(全部事項証明書)。調停を申し立てるときに必要な書類で、相談の時点では後でよい場合もあります
  • 収入の資料(源泉徴収票、給与明細、確定申告書など。自分と配偶者の両方)
  • 財産の資料(預貯金の通帳、不動産の登記や契約書、保険証券、ローンの書類)
  • 不貞に関する資料(メッセージの画面、写真、領収書など、すでに手元にあるもの)
  • 不倫相手の情報(氏名、住所、勤務先のうち分かるもの)
  • 子どもに関する資料(生活の状況、学校や保育の予定)
  • 聞きたいことのメモ

証拠は、無理に集めなくて構いません。相手のスマホを見る、位置情報を取得する、といった集め方には法律上の問題が出ることがあります。線引きは浮気の証拠集めで違法になりうることにまとめています。相談の場では、手元にあるものを見せて「足りるか」を聞くのが安全です。

弁護士に聞くことの一覧

30分で聞き漏らさないよう、質問に番号を振っておきます。

  1. 私の場合、取りうる選択肢は何があるか(交渉、調停、訴訟、何もしない)
  2. それぞれの選択肢で、手続きの流れと期間の目安はどのくらいか
  3. 費用は、着手金・報酬金・実費・日当で、いくらになる見込みか(書面での見積もり)
  4. 今の時点で、やっておくべきこと・やってはいけないことは何か
  5. 相手に連絡するタイミングと方法は、どうするか
  6. 浮気・離婚の事件の取扱いは、どのくらいあるか
  7. 担当は誰で、連絡はどの手段・どの時間帯に取れるか
  8. 依頼しない場合は、どこまで自分で進められるか

最後の質問は大切です。依頼するかどうかは、相談の場で決めなくて構いません。見積もりと、依頼しない場合の選択肢の両方を聞いて、持ち帰って比べます。

弁護士を選ぶときの確認点

選び方の手がかりには限りがあります。日弁連の弁護士情報提供サービス「ひまわりサーチ」は、取扱業務などの条件で弁護士を探せますが、任意の登録制で、掲載内容は弁護士の自己申告です。東京三弁護士会も、相談センターでは弁護士の専門分野や取扱件数を把握していないと案内しています。そこで、相談の場で次の点を自分で確かめます。

確認点 見るところ
浮気・離婚の経験 取扱いの件数や、似た場面の対応を聞く
説明の分かりやすさ 専門用語を言い換えてくれるか
見通しの説明 良い面だけでなく、難しい面も話すか
費用の説明 見積書や報酬基準を示すか
連絡のしやすさ 返信の目安と、担当者が誰か
距離 遠方の事件は、受任できないことがある

「浮気に強い」といった宣伝の言葉は事務所の自己申告なので、言葉より、説明の中身で見分けます。複数の弁護士に相談して比べる人もいます。どの専門家に何を頼めるかは弁護士・司法書士・行政書士の違いで整理しています。窓口の番号は浮気・不倫の相談先一覧から探せます。

よくある質問

Q. 資料がそろっていなくても、弁護士に相談できますか?

相談できます。慰謝料の請求には期限があるので、資料集めを待たず、まず出来事の日付だけを先に書き出してください。時系列メモと、今あるものだけを持っていけば、足りない資料は弁護士が指示してくれます。東京三弁護士会は、相談内容に関する書類はコピーでも構わないと案内しています。

Q. 配偶者に知られずに相談するには、どうすればよいですか?

予約の電話番号や、事務所からの連絡方法(電話、郵便、メール)を、予約のときに伝えておきます。自宅に郵便が届く、電話が着信履歴に残るといった行き違いを防ぐためです。東京三弁護士会は、相談で話した内容の秘密は厳守すると案内しています。連絡できる時間帯と手段は、遠慮せず申し出てください。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-23。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

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