再構築と夫婦カウンセリング / 比較

夫婦カウンセリングとは?受ける流れ・相談先の種類・選ぶときの確認点

この記事のもくじ
  1. 夫婦カウンセリングとは:できること・できないこと
  2. 受ける流れ:申し込みから見直しまで
  3. 相談先の種類を比べる
  4. 選ぶときの確認点:資格・秘密・料金・安全
  5. 暴力や脅しがあるときは、同席より安全を先に

夫婦カウンセリングは、夫婦が心理職やカウンセラーなどの第三者を交えて、関係のこじれや話し合い方を見直す相談です。多くは、申し込み、初回の面談、数回の継続、見直しという流れで進みます。相談先には、自治体の相談窓口、家庭裁判所の円満調停、医療機関、民間のカウンセリングルームがあり、目的と費用のかけ方で選び方が変わります。選ぶときは、相談員の資格、話した内容の秘密の扱い、料金の総額、暴力がある場合の対応の4点を先に確かめます。

夫婦カウンセリングとは:できること・できないこと

夫婦カウンセリングは、どちらが正しいかを決める場ではありません。夫婦の話し合いが同じところで止まる、浮気の後に信頼をどう立て直すか分からない、離婚するか続けるか迷っている、といったときに、第三者が間に入って二人の話を整理する場です。

夫婦カウンセリングでできること 夫婦カウンセリングでできないこと
二人の言い分を交互に聞き、すれ違いの形を見えるようにする どちらが悪いかを裁く
話し合いの進め方(順番・時間・中断の仕方)を一緒に作る 慰謝料・財産分与・親権などの法律上の判断
浮気の後の気持ちの揺れを、二人がそれぞれ言葉にする手助け 不倫相手や配偶者との交渉の代理
続けるか離れるかを考えるための材料を整理する 「続けるべき」「別れるべき」という結論を出すこと

弁護士法72条は、弁護士でない者が報酬目的で法律事件の代理や和解などの法律事務を業として扱うことを禁じています。カウンセリングの中でお金や離婚の条件の話が出ても、判断は弁護士に分けるのが前提です。浮気のことを夫婦で話すかどうか、どこまで話すかを決めるのは、あくまで夫婦自身です。

受ける流れ:申し込みから見直しまで

相談先によって細部は違いますが、民間のカウンセリングルームでは、次のような流れが一般的な形です。申し込む前に、相談先の案内ページで流れを確かめておくと、初回で戸惑いにくくなります。

  1. 申し込み:電話やフォームで予約する。一人で申し込むか夫婦で申し込むか、対面かオンラインかを伝える。
  2. 初回の面談:今の困りごと、これまでの経緯、カウンセリングに望むことを話す。夫婦同席の前に、一人ずつ話を聞く時間を設ける相談先もある。
  3. 目標と回数の相談:「浮気の話を言い合いにせずにできるようになる」など、二人が合意できる目標を決め、何回くらいで見直すかを話し合う。
  4. 継続の面談:決めた間隔で話し合いを重ねる。面談の合間に、家で試すこと(話す時間の決め方など)を持ち帰ることもある。
  5. 見直し:決めた回数が来たら、目標に近づいたか、続けるか、形を変えるか、終えるかを確かめる。

初回に話すことは、紙にまとめて持っていくと伝えやすくなります。浮気が分かった時期ときっかけ、今いちばん困っていること、二人がカウンセリングに望むこと、聞いておきたいこと(秘密の扱い・料金・回数の目安)の4つがあれば十分です。

相談先の種類を比べる

夫婦の悩みを話せる場所は、民間のカウンセリングルームだけではありません。費用、配偶者の協力が要るか、何を頼めるかで違いがあります。

夫婦の悩みの相談先の比べ方
相談先 主な中身 配偶者の参加 費用の確かめ方
自治体の家庭相談・女性相談など 家庭や夫婦の悩みを聞き、ほかの支援先を案内する 一人で相談できる 自治体のページの案内
家庭裁判所の夫婦関係調整調停(円満) 調停の場で、関係の回復に向けた話し合いをする 申し立てた相手が出席して話し合う手続 収入印紙と郵便切手(裁判所のページ)
医療機関(心療内科・精神科) 眠れない・落ち込みなど心身の不調の診療と、心理職の面接 主に本人の受診 受付で、診察とカウンセリングの料金を分けて聞く
民間のカウンセリングルーム 夫婦同席や個別での継続的なカウンセリング 同席・一人のどちらも相談先次第 公式の料金表

自治体の窓口は、名前も受付の方法も自治体ごとに違い、全国共通の番号はありません。お住まいの市区町村や都道府県のページで、家庭相談・女性相談の案内を確かめます。窓口でできることは自治体の女性相談・家庭相談でできることで整理しています。

家庭裁判所の円満調停は、カウンセリングとは別の公的な手続です。裁判所の案内では、夫婦関係が円満でなくなったときに関係を回復するための話し合いの場として使え、裁判所が双方から事情を聞いて解決案の提示や助言を行い、離婚するかどうか迷っている場合にも利用できます。申し立ての方法は円満調停とは?夫婦関係を修復するための家庭裁判所の手続きと流れを見てください。

選ぶときの確認点:資格・秘密・料金・安全

民間のカウンセリングを選ぶときは、次の項目を申し込みの前に確かめます。問い合わせのときに、そのまま質問として使えます。

  • 相談員の資格:公認心理師は国家資格で、公認心理師でない人が「公認心理師」の名称や、名称に「心理師」の文字を使うことは公認心理師法44条で禁じられています。一方で「〜カウンセラー」などの肩書きは民間資格でも名乗れるので、資格名と発行団体を聞きます。資格の違いは夫婦カウンセラーの資格の見方:公認心理師・臨床心理士などの違いで扱っています。
  • 秘密の扱い:公認心理師には業務で知った秘密を漏らしてはならない義務があります(同法41条)。民間の肩書きのカウンセラーには同じ法律の規定がないので、相談先の方針を聞きます。夫婦の一方と個別に話した内容を、もう一方に伝えるのかどうかも、夫婦カウンセリングでは大事な確認点です。
  • 料金の総額:1回の料金だけでなく、初回の料金、時間、回数の目安、キャンセルの決まりをそろえて見ます。見方は夫婦カウンセリングの料金の見方:1回の時間・回数・オンラインの違いにまとめています。
  • 浮気や夫婦の悩みを扱った経験:浮気の後の夫婦の相談をどう進めるか、方針を聞いて納得できるか。
  • 受け方:対面・オンライン・電話のどれで受けられるか。

問い合わせの例:「夫婦で相談したいと考えています。相談員の方の資格、1回の時間と料金、一人ずつ話した内容を相手に伝えるかどうか、キャンセルの決まりを教えてください」

民間のカウンセリングを使うかどうかは、自治体の窓口や円満調停と並べて、目的と費用で決めて構いません。

暴力や脅しがあるときは、同席より安全を先に

配偶者から暴力を受けている、怒鳴る・物を壊す・脅すことが続いている場合は、夫婦で同じ部屋に座って話すカウンセリングより、自分の安全を確保することを先にします。同席の場で本音を話した後、家に帰ってから責められるおそれがあるためです。カウンセリングの申し込みの際に、暴力があることを伝え、個別に話せるかを聞く方法もあります。

暴力や脅しがあるときの相談先は浮気・不倫の相談先一覧:悩み別の窓口と番号・受付時間の早見表にまとめています。浮気の後の再構築全体の進め方は浮気からの再構築:やり直すと決める前の確認と、続けるための約束を見てください。次は、料金表で何を見ればよいかを夫婦カウンセリングの料金の見方で確かめます。

よくある質問

Q. 夫婦カウンセリングは、夫婦二人がそろわないと受けられませんか?

相談先によっては、片方だけの申し込みや、初回を一人で受ける形を用意しています。配偶者が乗り気でないときは、まず自分一人で受け、夫婦の関係について話しながら、相手を誘うかどうかや誘い方を考える進め方もあります。申し込むときに、一人での利用ができるか、途中から二人に切り替えられるかを聞いておきます。

Q. カウンセラーに、離婚した場合の慰謝料や財産のことも相談できますか?

気持ちの整理として話題にすることはできますが、慰謝料を請求できるか、財産をどう分けるかといった法律上の判断や、相手との交渉はカウンセラーの仕事ではありません。報酬を得て他人の法律事件を扱うことは、弁護士法72条で弁護士以外に禁じられています。お金や条件の話が具体的になってきたら、弁護士に相談先を分けます。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-23。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

夫婦カウンセリングの料金の見方:1回の時間・回数・オンラインの違い

夫婦カウンセラーの資格の見方:公認心理師・臨床心理士などの違い

円満調停とは?夫婦関係を修復するための家庭裁判所の手続きと流れ

浮気からの再構築:やり直すと決める前の確認と、続けるための約束