再構築と夫婦カウンセリング / 手順

浮気の後の信頼回復:した側が続ける行動とされた側の確かめ方

この記事のもくじ
  1. 浮気の信頼回復は「行動」と「確かめ方」を対にして進める
  2. した側が続ける行動と、された側の確かめ方(対の表)
  3. 信頼回復の進め方:確かめる側の距離が変わる3つの時期
  4. 後戻りしたと感じるときの立て直し方
  5. 二人で行き詰まったら:第三者を入れる選択肢

浮気の後の信頼回復は、した側が約束した行動を続けることと、された側がそれを無理のない方法で確かめられることを対にして積み上げる作業です。謝罪の言葉だけでは疑いは消えず、行動が一定の期間続いて初めて「また信じてみよう」と思える材料になります。この記事では、した側の行動とされた側の確かめ方を表にして示し、進め方を確かめる側の距離の3つの時期に分けて説明します。

浮気の信頼回復は「行動」と「確かめ方」を対にして進める

信頼回復がうまく進まない夫婦には、よくある行き違いがあります。した側は「これだけ謝って、行動も変えたのに信じてもらえない」と感じ、された側は「口ではそう言うけれど、本当かどうか分からない」と感じている状態です。

この行き違いは、行動はあるのに、それを確かめる方法が決まっていないことから起こります。そこで、した側の行動一つ一つに、された側の確かめ方を組み合わせて決めておきます。

  • した側は、確かめられることを嫌がらず、むしろ確かめやすいように行動します。
  • された側は、決めた方法の範囲で確かめ、それ以外の方法(無断でスマホを開くなど)は使いません。
  • 二人で、確かめる回数や範囲を少しずつ減らしていく時期を決めます。

こうすると、した側は「何をすれば信頼につながるか」がはっきりし、された側は「何を見れば安心してよいか」が分かります。行動の中身は、再構築の約束として書面にまとめておくと見失いません。書き方は再構築の契約書として夫婦の約束を書面にするで文例つきで示しています。

した側が続ける行動と、された側の確かめ方(対の表)

次の表は、対にして決める例です。自分たちの約束に合うものを選んでください。

した側が続ける行動 された側の確かめ方 確かめすぎにならない目安
予定と帰宅時間を前もって伝える 共有のカレンダーと実際の帰宅を照らす 毎日照らすのは最初の時期だけにする
予定が変わったら、分かった時点で連絡する 連絡があったかどうかを見る 返信の速さまで問わない
不倫相手から連絡が来たら、隠さずに伝える 伝えてもらった内容をメモに残す 伝えてくれたこと自体を責めない
家計の出入りを見られる形にする 月に一度、二人で明細を見る 一つ一つの出費を問いたださない
求められたらスマホの画面を一緒に見る 持ち主が開いた画面を一緒に見る 自分で操作しない、回数を決める
浮気の件で質問されたら、話し合いの時間に答える 決めた時間に聞きたいことを聞く 時間外に問い詰めない
自分の課題に取り組む(カウンセリングなど) 取り組んでいることを報告してもらう 中身を細かく聞き出さない

一番右の欄は、された側が自分を守るための目安でもあります。確かめる範囲が広がりすぎると、確かめても確かめても安心できない状態に入りやすくなります。

確かめたい気持ちが強くても、相手のアカウントに無断でログインする、知らないうちに位置情報を取るといった方法は、禁じる法律がある行為に重なるおそれがあります。夫婦で決めておくルールの例と監視にならない線は浮気の再発防止に夫婦で決めることで扱っています。

信頼回復の進め方:確かめる側の距離が変わる3つの時期

信頼回復は、された側が確かめる回数と距離が変わっていく3つの時期に分けて考えられます(筆者の整理で、調査結果ではありません)。どのくらいの期間で次の段階に進むかは夫婦によって違うので、見直しの日を決めて二人で判断します。

  1. 確かめが多い時期:説明と約束の段階です。した側が事実を説明し、謝罪し、不倫相手との関係を終えたことを示します。対の表の行動を始め、された側は決めた方法で確かめます。この時期は確かめる回数が多くて構いません。
  2. 確かめを減らす時期:日常を取り戻す段階です。約束の行動が続くようになったら、家族で出かける、二人で食事をするなど、浮気の話以外の時間を少しずつ増やします。確かめる回数を二人で話し合って減らしていきます。
  3. 確かめを手放す時期:された側が「確かめなくても大丈夫な日」が増えてきたら、確かめる方法そのものを減らします。約束の中身も、見直しの日に今の暮らしに合わせて改めます。
週に一度の振り返りメモ
書くこと 例
今週守れた約束 遅くなる日は連絡があった
守れなかった約束と理由 飲み会の予定を伝え忘れた(本人から説明あり)
不安になった場面 休日に一人で出かけたとき
来週変えてみること 一人で出かけるときは行き先を一言伝える
確かめる回数の変化 先週より少なかった

時期が進んでも、記念日や浮気が分かった時期になると、急に不安が戻ることがあります。それは後戻りではなく、よくある揺り戻しです。再構築全体にどのくらいの時間がかかるかの目安の立て方は浮気後の再構築にかかる期間で扱っています。

後戻りしたと感じるときの立て直し方

信頼回復の途中では、「また振り出しに戻った」と感じる出来事が起こります。起きたことの種類で、立て直し方が変わります。

  • 約束が一つ守られなかった:その場で責めず、振り返りの時間に理由を聞きます。ルールが現実に合っていないなら、ルールを直します。
  • された側の不安が急に強くなった:した側は「もう大丈夫だと思っていた」と突き放さず、気持ちを聞きます。思い出したくない場面が繰り返しよみがえるなら、浮気のフラッシュバックが起きたときも読んでください。
  • また浮気を疑う出来事があった:疑いの根拠を書き出し、話し合いの場で確かめます。確かめ方と約束の見直し方は再構築中に浮気の疑いがまた出たときで示しています。

した側が「もう十分やった」と感じているときは、次のように伝え合うと、言い合いになりにくくなります。

文例(した側から):「正直、疲れてきている自分もいる。でも信頼を戻したい気持ちは変わらない。今のやり方で負担が大きいところを、次の話し合いで一緒に見直したい」

文例(された側から):「頑張ってくれているのは分かっている。それでもまだ不安になる日があって、それはあなたを責めたいからではない。どうすれば少しずつ減らせるか一緒に考えたい」

した側の態度そのものがつらいと感じているなら、再構築中の夫の態度に傷つくときで、した側に求めてよいことを整理しています。

二人で行き詰まったら:第三者を入れる選択肢

振り返りのたびに言い合いになる、確かめ方の決め方そのものがまとまらない、という場合は、第三者を入れる方法があります。

  • 夫婦カウンセリング:二人で話す場を、相談員が整えてくれます。相談員の資格、1回の時間と料金、対面かオンラインかを確かめてから選びます。比べ方は夫婦カウンセリングとは?受ける流れ・相談先の種類・選ぶときの確認点で示しています。
  • した側が一人で受けるカウンセリング:浮気に至った自分の課題に取り組むことは、対の表の行動の一つにもなります。探し方は浮気をした側が受けるカウンセリングで扱っています。
  • 家庭裁判所の円満調停:夫婦関係調整調停(円満)は、夫婦関係を回復するための話し合いの場として家庭裁判所が用意している手続きです。

信頼回復の進め方全体と、再構築を続けるための約束の全体像は浮気からの再構築:やり直すと決める前の確認と、続けるための約束にまとめています。

よくある質問

Q. 信頼回復のために、した側は何回謝ればいいのですか?

回数で決まるものではありません。言葉の謝罪は最初にしっかりしたうえで、その後は約束を守る行動と、された側が不安を口にしたときに面倒がらずに答える姿勢で示していきます。「もう何度も謝った」と打ち切るより、「不安にさせてごめん、何が気になった?」と聞き返すほうが、信頼の回復につながります。

Q. された側が確かめるのをやめられません。おかしいでしょうか?

浮気の後に確かめたくなるのは、ごく自然な反応です。ただ、確かめる回数や範囲が日に日に増えていくと、された側自身が疲れ切ってしまいます。確かめる方法と回数を二人で決めておき、それ以外の時間は「決めた時間に聞く」と自分に言い聞かせる練習をしてみてください。つらさが強いときは、一人でカウンセリングを受けることも助けになります。

Q. 信頼が戻ったかどうかは、どうやって分かりますか?

はっきりした線はありませんが、確かめる回数が自然に減ってきた、予定が変わっても以前ほど不安にならない、浮気の話をしても言い合いにならずに終われる、といった変化が目安になります。見直しの日に、始めたころと今を比べて書き出してみると、変化に気づきやすくなります。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

再構築の契約書の書き方:夫婦の約束を書面にする項目と文例

再構築中の夫の態度に傷つくとき:した側に求めてよいことの整理

浮気後の再構築にかかる期間は何年?時期ごとの壁と目安の立て方

浮気からの再構築:やり直すと決める前の確認と、続けるための約束