子どもと親権 / Q&A

養育費・親子交流の相談先:相談支援センターと家庭裁判所の使い分け

この記事のもくじ
  1. 窓口ごとの役割:できることと、できないこと
  2. 状況別:最初の1か所の選び方
  3. 相談の前に用意しておくと話が早いこと
  4. 手続の実費と、先に知っておきたいこと

養育費や親子交流で困ったときは、「何を知りたいか」で窓口を選びます。 決め方や手続の進め方を聞くなら養育費・親子交流相談支援センターや自治体の窓口、申立ての書き方や費用を聞くなら家庭裁判所の家事手続案内、「自分の場合はどうなるか」という個別の判断なら弁護士や法テラスです。取り決めが守られないときは、取り決めの形によって、家庭裁判所の履行勧告が使えるかが変わります。窓口の電話番号と受付時間は、一覧表の記事にまとめてあるので、この記事では役割の違いを中心に書きます。番号と時間は浮気・不倫の相談先一覧:悩み別の窓口と番号・受付時間の早見表で確かめてください。

窓口ごとの役割:できることと、できないこと

早見表:養育費・親子交流の窓口の役割
窓口 できること できないこと
養育費・親子交流相談支援センター 電話・メールで、養育費や親子交流の決め方、請求手続の進め方を聞く 自分の場合の請求額や結論といった法的な判断(弁護士・法テラスで確かめる)
自治体のひとり親家庭支援窓口 養育費等に関する相談員への相談。自治体によって、公正証書等の取得支援、養育費の保証契約支援、弁護士等による個別相談、親子交流の取り決めや実施の支援 支援の内容は自治体ごとに違う
家庭裁判所の家事手続案内 調停や審判の利用方法、申立ての方法、必要な費用・添付書類の説明(1件20分以内が目安) 慰謝料の額や離婚の可否など、法律相談・身上相談
家庭裁判所の履行勧告 調停・審判・人事訴訟で定められた取決めを守らない相手に、守るよう促す(無料) 履行の強制。公正証書など当事者間の合意は対象外
弁護士・法テラス 個別の事情に合わせた法的な見通しや手続の判断 費用がかかる場合がある。法テラスのサポートダイヤルは制度や窓口の案内が中心

こども家庭庁のページは、養育費・親子交流の相談先として、法テラス、養育費・親子交流相談支援センター、法務大臣が認証した民間のADR事業者の情報を挙げています。ADRは、裁判によらない話し合いでの解決の仕組みです。

センターは、決め方や手続の進め方を電話とメールで相談する窓口です(こども家庭庁の案内)。「相手に請求できる額はいくらか」「会わせなくてよいか」といった、自分の場合の結論を知りたいときは、法的な判断になるので、弁護士に相談します。費用が心配なときの入口は、法テラスとは?浮気・離婚の相談で使える無料相談と費用の立替えの条件にあります。

状況別:最初の1か所の選び方

  • 養育費や親子交流を、これから決める。 決め方の全体は、相談支援センターや自治体の窓口で聞けます。親子交流の項目は親子交流(面会交流)とは?決め方と取り決めておく内容で確かめられます。
  • 話し合いがまとまらず、調停を申し立てたい。 家庭裁判所の家事手続案内で、申立書の出し方や費用、添付書類を聞きます。東京家庭裁判所の例では、費用は無料で予約は不要、電話による手続案内は行っていません。電話で聞けるかや受付時間は家庭裁判所ごとに違うので、申立先の家庭裁判所のウェブサイトで確かめます。
  • 決めたのに守られない。 取り決めが調停・審判・人事訴訟で定められたものなら、その家庭裁判所に履行勧告を申し出ます。書面・口頭・電話でできます。父母の書面や公正証書で決めた場合は履行勧告の対象外です。養育費の不払いは、差押えなどの手続も検討するため、養育費を払わない相手には:先取特権・強制執行と相談先の使い分けを読んでください。親子交流が守られないときの考え方は親子交流(面会交流)を拒否したい・拒否されたとき:考え方と調停にあります。
  • 祖父母など、親以外の親族として孫に会いたい。 手続は限られた場面にあたります。条文と裁判所の案内は祖父母と孫の面会交流は求められる?2026年改正で加わった仕組みにまとめました。
  • 暴力や脅しがあって、相手と連絡をとること自体が危ない。 養育費・親子交流の窓口より先に、DV・警察などの窓口へ連絡します。その場で身に危険があるなら、先に110番に通報します。そのほかの窓口は一覧表の記事に載っています。

相談の前に用意しておくと話が早いこと

どの窓口でも、状況が整理されているほど、聞きたいことに答えてもらいやすくなります。聞きたいことは、手続や進め方の質問に言い換えると、手続の窓口で答えが返りやすくなります。たとえば「相手が払わないので、家庭裁判所のどの手続を使えますか」「親子交流の調停を申し立てるとき、何を持っていけばよいですか」といった形です。次の内容をメモにまとめておきます。

チェックリスト:相談前に用意するもの
用意するもの 内容
子の情報 年齢、学校や保育園、いま一緒に暮らしている人
別居・離婚の状況 別居した日、離婚した日(まだなら予定)、親権者が誰か
取り決めの有無と形 口約束、父母の書面、公正証書、調停調書・審判書のどれか。書面の写し
困りごと 養育費の未払いの期間と額、会えていない期間、断られたときのやりとり(日付つき)
収入が分かる資料 源泉徴収票、給与明細など。養育費の金額を考えるときに使う

養育費の金額は、裁判所が参照する算定表(令和元年版)を目安に考えます。算定表は標準的な額を簡易に出すためのもので、具体的な額は個別の事情も考慮して決まります。

手続の実費と、先に知っておきたいこと

調停の実費は、養育費請求調停も親子交流調停も、収入印紙1,200円分(子1人につき)と連絡用の郵便切手です。郵便切手の額は裁判所ごとに違い、申立先の家庭裁判所で確かめます。申立先は相手方の住所地の家庭裁判所か、当事者が合意で定める家庭裁判所です。履行勧告は無料です。

窓口に相談したからといって、手続を始めなければならないわけではありません。まず聞いて、自分の状況に合う手続を選べば足ります。養育費の調停の流れは養育費調停の流れ:申立て・費用・決まらないときの審判にあり、離婚をめぐる子の問題の全体像は浮気と子供:影響を小さくするために親ができることと決めることにまとめています。ここまでの窓口を使ったあと、別居の準備に進む人は浮気が原因の別居:始める前の準備・別居中のお金・その後の選択に進んでください。

よくある質問

Q. 養育費・親子交流相談支援センターでは、法律相談を受けられますか?

センターは、養育費や親子交流の決め方、請求の手続の進め方を、電話とメールで相談できる窓口です(こども家庭庁の案内)。自分の場合の請求額や結論といった法的な判断は、弁護士や法テラスで確かめます。

Q. 家庭裁判所で、慰謝料や離婚するかどうかを相談できますか?

できません。家事手続案内は、申立ての方法や必要な費用・書類を説明する窓口です。裁判所は、慰謝料がいくらもらえるか、離婚したほうがよいかといった法律相談や身上相談には応じられないとしています。1件につき20分以内が目安で、受付時間は家庭裁判所ごとに違います。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-23。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

祖父母と孫の面会交流は求められる?2026年改正で加わった仕組み

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養育費調停の流れ:申立て・費用・決まらないときの審判